カルロスゴーンはなぜ保釈?保釈理由を考察!保釈金もスゴい?

2019年3月6日、日産の元会長・カルロスゴーン氏が東京拘置所から保釈されました。

2018年11月に金融商品取引法違反で逮捕されて以降、一貫して無罪を主張してきたカルロスゴーン氏ですが、逮捕から108日の期間を経ての保釈となしました。

しかしカルロスゴーン氏はなぜ保釈されたのでしょうか?

今回はカルゴーン氏がなぜ保釈されたのか、保釈理由を考えてみましょう。

また一部報道では相当高額な保釈金を支払ったという情報も出ていますので、あわせてご紹介します。

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そもそも保釈とは何?

カルロスゴーン氏の保釈理由について考える前に、まずは『保釈』とはそもそも何なのか、見ていきましょう。

保釈とは、身柄が拘束されている被疑者または被告人を、暫定的に釈放する手続き・制度の事。

そもそも刑事事件には『無罪推定の原則』というものがあります。

『無罪推定の原則』とは、たとえ被疑者・被告人でも裁判で有罪が確定するまでは、罪を犯していない人として扱わなければならない、という決まりの事です。

そのため逮捕や勾留は刑罰ではなく、あくまで『制約』となります。

もちろん疑わしいからこそ逮捕・拘留されているわけですが、身元が明らかになっており、証拠隠滅や逃亡の恐れが無い場合は保釈の権利が認められなければなりません

ただ当然ながら、誰でも簡単に保釈を認めるわけにもいきません。

そのために担保として保釈金の支払いが必要となるのです。

今回のカルロスゴーン氏のケースでも、現時点でゴーン氏の有罪は確定していませんので、正式に保釈金を支払い、保釈が認められました。

カルロスゴーンはなぜ保釈?保釈理由を考察!

保釈の制度についてご紹介しましたが、実際はどのような場合でも保釈が認められるわけではありません

ケースは様々ですが、犯罪の性質や情状、被告人の経歴や前科、健康状態、家族関係、訴訟の進行状況等に加え、前述の罪証隠滅や逃亡のおそれを考慮して、保釈が認められるかどうかが決定します。

ではカルロスゴーン氏の保釈が妥当だったかというと、これは意見が分かれます。

というのも、そもそも今回のカルロスゴーン氏の保釈は事実上12月中旬には決まっていたと言われています。

地裁は昨年12月20日、ゴーン被告の勾留延長請求を却下し、事実上、早期の保釈を促した。
出典:産経ニュース

 

カルロスゴーン氏が逮捕されたのが2018年111月19日ですが、わずか一カ月後には検察側の勾留延長申請が却下されています。

過去日本の裁判では長期間勾留されるケースがほとんどで「人質司法」と揶揄されるほどでした。

にもかかわらず、カルロスゴーン氏の勾留期間は100日ほどで、逮捕一か月後には早期保釈が決定していたというのは極めて異例の判断と言われています。

このカルロスゴーン氏の早期保釈については、『国際世論を意識した』という見方がなされているそうです。

今回の事件は、世界的企業である日産の会長の逮捕という衝撃的なもの。

世界中から注目を集めたため、海外メディアからは日本独自の「長期勾留」や「取り調べに弁護士が同席できない」といった制度に対し、批判も多く聞こえてきました。

法曹界ではこういった日本独自の司法制度に対し『時代遅れ』『世界基準に合わすべき』と言った声がかねてから上がっていたそうです。

今回の世界中が注目している事件だからこそ、世界基準にわせて、これまでの日本の制度からすると異例の早期保釈という判断をしたと言われています。

もちろん前述の『身元が明らか』『証拠隠滅・逃亡の恐れがない』という条件を満たしていることが前提ですが。

一方、カルロスゴーン氏側も何度か保釈へ向けた動きを見せており、過去二回保釈請求を出すも、これは却下。

その後、保釈時の制限住居を東京に変更したり、「無罪請負人」と言われる敏腕弁護士・弘中惇一郎氏を選任。さらに「裁判所が正当と考えるすべての保釈の条件を尊重する」と裁判所に対し慮った声明を発表するなどしてきました。

これらの条件や、『カルロスゴーン氏側の保釈に向けた対応』『裁判所側の国際世論への意識』などが合わさり、今回の保釈に至ったのでしょう。

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カルロスゴーンの保釈金はいくら?

また、カルロスゴーン氏の保釈金の額についても注目が集まっています。

その保釈金額はなんと10億円!

一般人からするともはや天文学的な数値ですね。。

保釈金の額は裁判所が、起訴内容や被疑者の資産などをもとに個別に決定するのだそうです。

カルロスゴーン氏からしたら10億なんて、大したことない金額なのかもしれません。

ちなみに保釈金は、有罪だろうと無罪だろうと裁判が終われば返還されます。もちろん逃亡や証拠隠滅を図った場合はこの限りではありませんが。

いくら後に返ってくるとは言え、10億なんて普通は準備できませんが(笑)

ちなみに過去の日本の事例で、保釈金の最高額は20億円。

2004年に保釈された、ハンナン牛肉偽装事件の浅田満氏が支払った金額だそうです。

主な高額保釈金は以下の通り。

◆20億円
浅田満氏/ハンナン牛肉偽装事件

◆15億円
末野謙一氏/住専めぐる資産隠し事件
竹井博友氏/脱税
高山清司氏/山口組弘道会会長恐喝事件

◆12億円
瀧澤孝氏/山口組拳銃共同所持事件

◆10億円
篠田健市氏/山口組拳銃共同所持事件
水野健氏/茨城カントリークラブ事件

10億なんてとんでもない!さすが日産の元会長!

・・・と思っていましたが、意外なことにもっと高額な方がたくさんいました。。。!

まとめ

以上、カルゴーン氏がなぜ保釈されたのか、保釈理由高額な保釈金についてご紹介しました。

かなり異例の早期保釈であったことは間違いないですが、国際世論や敏腕弁護士など様々な条件が重なった上での保釈だったようです。

保釈金金額はかなり高額ですが、カルロスゴーン氏の資産を考えると安いのかもしれないですね。

実際のカルロスゴーン氏の罪の海に関してはまだ明らかになっていませんが、いずれ会見なども行われるでしょう。

一刻も早く真実が明らかになって欲しいですね。

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