オーストラリアのボクサー、サム・グッドマン。
力強いパンチと鋭いテクニックで知られており、、井上尚弥選手との対戦候補にもなっている実力派ボクサーです。
この記事では、サムグッドマン選手の戦績、ファイトスタイル、そして彼が持つ強さの秘密に迫ります。
目次
サム・グッドマンの強さと戦績
サム・グッドマン選手は9歳でボクシングを始め、アマチュアで経験を積んだ後、2018年にプロ転向。
デビュー9戦目にしてANBFオーストラリアフェザー級チャンピオンとなり、その後もWBOオリエンタルスーパーバンタム級王者、IBFインターコンチネンタルスーパーバンタム級王者にも上り詰めています。
2023年にはアメリカの元WBA世界スーパーバンタム級暫定王者ライース・アリーム。を撃破しIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定権を獲得。
そして2024年現時点での成績はなんと19戦19勝(8KO)という無敗記録を維持しています。
サム・グッドマン選手の試合はボクシングファンの間でも非常に見応えがあり、どの試合も高いパフォーマンスを見せています。
プロデビュー後の戦績
・プロデビュー戦(2018年4月13日)
対戦相手:プーファ・ポーノブノン
結果:2R 0:45 TKO
・2戦目(2018年8月19日)
対戦相手:リチャード・ロケット
結果:8R 判定3-0
・3戦目(2018年10月27日)
対戦相手:シャマルラム・アヌジ
結果:6R 判定3-0
・4戦目(2019年3月29日)
対戦相手:サンプリス・フォトサラ
結果:6R 判定3-0
・5戦目(2019年7月27日)
対戦相手:クラウデバン・シーシー
結果:3R 2:37 TKO
・6戦目(2019年11月16日)
対戦相手:スナルディ・ガンボア
結果:3R 2:07 TKO
・7戦目(2020年3月7日)
対戦相手:ノルディ・マナカネ
結果:1R 2:45 TKO
・8戦目(2021年4月10日)
対戦相手:ダニエル・カー
結果:6R 判定3-0
9戦目(2021年6月16日)
対戦相手:ノート・ボーシャン(ANBFオーストラリアフェザー級王座決定戦 )
結果:6R 1:17 TKO
10戦目(2021年12月22日)
対戦相手:リッチー・メプラナム(WBOオリエンタルスーパーバンタム級王座決定戦 )
結果:6R 0:48 TKO
11戦目(2022年5月11日)
対戦相手:富施郁哉(IBFインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座決定戦、WBOオリエンタル防衛1 )
結果:10R 判定3-0。
12戦目 (2022年7月20日)
対戦相手:ファン・ミゲル・エロルデ(IBFインターコンチネンタル王座防衛1、WBOオリエンタル防衛2 )
結果:8R 1:26
13戦目 (2022年10月8日)
対戦相手:ジェイソン・クーパー(WBOオリエンタル防衛3)
結果:10R 判定3-0
14戦目(2023年3月11日)
対戦相手:テレンス・ジョン・ドヘニー(IBFインターコンチネンタル防衛2、WBOオリエンタル防衛4)
結果:10R 判定3-0
15戦目(2023年6月18日)
対戦相手:ライース・アリーム(IBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦 )
結果:12R 判定3-0
16戦目(2023年10月15日)
対戦相手:ミゲル・フローレス
結果:12R 判定3-0
17戦目( 2023年12月15日)
対戦相手:リウ・ジョン
結果:12R 判定3-0
18戦目(2024年3月13日)
対戦相手:マーク・スクリーブス
結果:4R 3:00 TKO
19戦目(2024年7月10日)
対戦相手:チャイノイ・ウォラウト
結果:12R 判定3-0
サム・グッドマンの強さとファイトスタイル
左ジャブを中心としたファイトスタイル
サムグッドマン選手はスピーディーな左ジャブを得意とする選手です。
戦績の部分でも記載した通り、過去には井上尚弥選手のアンダーカード経験もありテレンス・ジョン・ドヘニー選手ややIBFスーパーバンタム級挑戦者決定戦で「無敗のスピードスター」の異名で知られるライース・アリーム選手ら強豪を判定で撃破した実績があります。
一方でKO率は19戦中8KOと50%を切っており、決してパンチ力が高いボクサーというわけではありません。
一発のパワーはないが、スピーディーな左ジャブを中心に組み立てる右ボクサー。
SPAIA
多彩なフックとコンビネーションパンチ
サムグッドマン選手の強みの一つにフックの多彩さとコンビネーションの巧みさがあります。
2024年3月に行われたマーク・スクリーブス選手との試合では、そのフックを武器にわずか4RでTKO勝利の圧倒的な試合運び。
ゴングが鳴ると地力で勝るグッドマンが多彩な左フックを武器に重厚なアタックを仕掛けて圧倒。
3回にダメージを被ったスクリーブスに4回、グッドマンが襲いかかるとレフェリーがストップをかけ、この回2分グッドマンのTKO勝ちとなった。
BOXING NEWS
同年7月に行われたWBC8位のチャイノイ・ウォラウト選手との試合でも、得意の左ジャブを中心に試合を組み立て、後半は見事なコンビネーションパンチで判定勝利を収めています。
試合は序盤からグッドマンが主導権を握る。4回には強烈なカウンターを見せた。中盤にウォラウトが反撃に出て、グッドマンを後退させる場面も見られた。
しかし、コンビネーションで上回るグッドマンが10回に左フックから連打を見せるなど、最後まで流れを渡すことなく試合を終えた。
報知新聞社
高度な試合運び
またサムグッドマン選手は過去に取材で、自身のことを「賢明で考えて戦うボクサー」と答えています。
私は賢明なボクサーであり、考えて戦う選手だという自負がある。
莫大な才能に恵まれていたというわけではなく、この位置に辿り着くまでにハードワークを継続せねばならなかった。粘り強く取り組み、少年時代から努力してきた。
NumberWeb
自身のことを「莫大な才能に恵まれていたというわけではない」といいつつ、その部幼少期からハードなトレーニングを積み重ねてきた努力家であることが伺えます。
その結果、KOや派手な決着は少ないものの、常に試合を自分のペースで支配し、各ラウンドで確実にリードを奪う戦い方で勝利を収めてきました。
圧倒的なパンチ力やスピード、フィジカルがあるわけではありませんが、トータルで全体的にレベルが高く、試合中で大きく崩れることはない堅実なファイトスタイルがサムグッドマン選手の強みと言えるでしょう。
まとめ
サム・グッドマン選手の戦績やファイトスタイル、その強さを解説してみました。
派手さはないものの、トータルバランスに優れ堅実な試合運びが得意なサムグッドマン選手。
井上尚弥選手との試合はまだ未定ですが、実現したら大きく注目が集まる一戦となりそうですね。
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