マニー・パッキャオの凄さはなに?戦績や年収、ファイトスタイルなどを徹底解説!

ボクシング界において「マニー・パッキャオ」の名前を知らない人はいないでしょう。

彼はボクサーとして輝かしい経歴を持ち、フィリピンの英雄と呼ばれています。

とはいえ、ボクシングに詳しくない人からしたら、パッキャオの何が凄いのかわからない人も多いと思います。

そこで今回は、パッキャオの凄さについて、戦績や年収、ファイトスタイルとともにについて詳しく解説します。

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マニー・パッキャオの凄さ!その①:6階級制覇がすごい

パッキャオの凄さを語る上で真っ先に出てくるのが6階級制覇という偉業です。

パッキャオが制覇した階級は以下の6つ。

  1. フライ級(リミット50.8キロ)
  2. スーパーバンタム級(55.3キロ)
  3. スーパーフェザー級(58.9キロ)
  4. ライト級(61.2キロ)
  5. ウエルター級(66.6キロ)
  6. スーパーウエルター級(69.8キロ)

この世界王座6階級制覇という記録はオスカー・デ・ラ・ホーヤ選手と並んで最多記録となっています。

長いボクシングの歴史を見ても、たった2人しかいないという時点でいかにパッキャオが凄いか伝わると思います。

ボクシングは体重性のスポーツなので、階級を上げるというのは決して簡単なものでありません。

生まれ持った骨格や身長はどうしようもありませんし、体重が数キロ変わるだけでパンチ力や耐久力も大きく上がり、どこかで通用しなくなる選手がほとんどです。

そんな中、パッキャオは身長166cmと決して恵まれた体格ではないにもかかわらず、リミット体重50.8キロのフライ級から69.8キロのスーパーウエルター級まで実に20キロ上の階級まで制覇したのです!

体重を20キロ増やすなんてまず普通に生活していたら想像できませんよね。

もちろん、ただ太ったわけではありません。

過酷なウエイトトレーニングや食事を経て筋肉を増やし、低い体脂肪率を維持しながらボクサーの体として大きくしていったのです。

マニー・パッキャオの凄さ!その②:獲得タイトルがすごい

階級制覇は6階級ですが、複数の団体でタイトルを獲得しているのもパッキャオの凄いところです。

パッキャオが獲得した世界タイトルは以下の通り。

  • メジャー団体世界王座
  1. WBC世界フライ級王座
  2. IBF世界スーパーバンタム級王座
  3. WBC世界スーパーフェザー級王座
  4. WBC世界ライト級王座
  5. WBO世界ウェルター級王座
  6. WBC世界スーパーウェルター級王座
  7. WBO世界ウェルター級王座
  8. WBO世界ウェルター級王座
  9. WBA世界ウェルター級レギュラー王座
  10. WBA世界ウェルター級スーパー王座

 

特にウェルター級やスーパーウェルター級ではWBOやWBA、WBCと複数の団体でチャンピオンを倒しタイトルを獲得しています。

また、世界タイトル以外でも地域王座やマイナー団体も含めるとパッキャオの獲得タイトル数はさらに増えます。

  • 地域王座
  1. 第26代OPBF東洋太平洋フライ級王座
  2. WBCインターナショナルスーパーバンタム王座
  3. WBCインターナショナルスーパーフェザー級王座
  4. WBC世界ウェルター級ダイヤモンド王座
  5. WBOインターナショナルウェルター級王座

 

  • マイナー団体世界王座
  1. IBO世界スーパーライト級王座
  2. リングマガジン世界フェザー級王座
  3. リングマガジン世界スーパーフェザー級王座
  4. リングマガジン世界スーパーライト級王座

 

全部合わせるとなんと19タイトルも獲得しています。

地域王座やマイナー団体とはいえ、タイトルを獲得するのは決して簡単ではありませんから、ここでもパッキャオの凄さが伺えます。

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マニー・パッキャオの凄さ!その③:戦績がすごい

6階級制覇、計19タイトルを獲得したパッキャオは、戦績もすごいです。

パッキャオの戦績は以下の通りです。

 

  • プロボクシング:72戦 62勝 (39KO) 8敗 2分

 

まず72戦という試合数の多さに驚きます。

プロボクサーの平均的な生涯試合数は30戦と言われていますから、パッキャオは実に倍以上の試合数をこれまでこなしています。(さらにプロデビュー前のアマチュア時代にも64戦を経験。)

勝率も62勝と8割を超えており、敗戦はたったの8戦。

負けた相手も4階級制覇王者フアン・マヌエル・マルケスやエリック・モラレス、50戦50勝で階級制覇を達成したフロイド・メイウェザー・ジュニアなど錚々たる顔ぶれです。

マニー・パッキャオの凄さ!その④:対戦相手がすごい

実はパッキャオの凄さが最も評価されている点として、対戦相手が一流の強豪選手・人気選手ばかりという点も挙げられます。

上記に挙げた、フアン・マヌエル・マルケスエリック・モラレスフロイド・メイウェザー・ジュニアのほかにも、メキシコのスーパースター、マルコ・アントニオ・バレラ、パッキャオよりも先に史上初の6階級制覇をなしとげたオスカー・デラホーヤ、衝撃的なKO勝利を見せたリッキー・ハットンなどレジェンド級の相手が並んでいます。

格下の選手や楽な相手との試合で防衛数や勝ち星を重ねる選手も多い中、パッキャオは常に強敵との戦いを求めていました。

そんなボクサーとしての姿勢もパッキャオの凄さ、人気を後押ししていたのでしょう。

マニー・パッキャオの凄さ!その⑤:ファイトスタイルがすごい

パッキャオはファイトスタイルの凄さも評価されています。

全盛期の頃は、どんな強豪やハードパンチャー相手でも、臆することなく果敢に打ち合いに挑みKOを狙う攻撃的なスタイルでした。

さらに優れたスピードとスタミナを武器に、圧倒的な手数で相手を追い込むスタイルが特徴。

パンチの引き出しも多く、左ストレート、カウンター、ショートパンチなどをあらゆる角度から放つことができ、どれもがKOを狙える威力でした。

ディフェンスにも優れ、バック・サイドのステップ、ダッキング、スウェーなどあらゆるディフェンステクニックを駆使していました。

そして最大の特徴ともいえるのが、無尽蔵のスタミナです。

パッキャオはオフェンス・ディフェンスの両面において、圧倒的な運動量を誇ります。

常にリング状を動き回り、その動きが12ラウンド通して落ちることがありませんでした。むしろ20ラウンドでも30ラウンドでも続けれるのでは?と思わせるほど。

このスタミナを活かしたアグレッシブなファイトスタイルを武器に6階級制覇を成し遂げたのでしょう。

さすがに晩年は運動量が減り、全盛期ほどの勢いはなくなりましたが、その代わり利き手ではない右のリードジャブ、やフックを習得し、パンチのバリエーションをさらに増やすことで戦略の幅を広げるなど、常に進化を続けています。

マニー・パッキャオの凄さ!その⑥:年収・ファイトマネーがすごい

そんな超一流選手のパッキャオは年収・ファイトマネーもケタ違いに凄いです。

まず生涯報酬はおよそ5億ドル(日本円にすると約550億円!)といわれており、この時点で規格外。

年収は試合数やファイトマネーで多少波はあるものの、上記の生涯報酬計算すると、パッキャオの平均年収は、およそ2100万ドル(約23億円)。

さらに、2012年にアメリカの経済誌「フォーブス」が発表した「スポーツ選手の長者番付トップ100」で、パッキャオは堂々の2位。(ちなみに1位はメイウェザー)

年収は6200万ドルで、当時の日本円で約49億円となります。

ファイトマネーで最も高額だったのは、これもやはり2015年のフロイドメイウェザーとの試合。

WBA・WBC・WBOの3団体世界ウェルター級王座統一戦で、パッキャオはファイトマネーとして1億5000万ドル(約180億円)を獲得しています。

メイウェザーの方は2億1000万ドル(約252億円)で、この記録は歴代最高のファイトマネーとなっています。

メイウェザーの年収やファイトマネーについてはこちらも参照ください。

生涯報酬で550億、年収は数十億単位、さらにファイトマネーで180億と、一般人には想像もつかないとてつもない金額ですね。

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マニー・パッキャオの凄さ!その⑦:ボクシング以外もすごい

さらにパッキャオは、ボクシング以外も凄い才能を発揮しています。

まずはバスケットボール。

パッキャオは大のバスケットボール好きで、2014年からはフィリピンプロバスケットボールリーグで選手として活躍しています。

さらに2014年6月には、フィリピンプロバスケットボールリーグの新チーム「起亜ソレント」のヘッドコーチに就任。

その後も同チームからドラフト指名をされ選手としても契約されるなど、実力はホンモノです。

とはいえ、さすがにバスケ選手としてはそこまで優秀だったわけではなく2018年には引退を発表しています。

しかしその後も2019年にはフィリピンのセミプロリーグ「マハリカ・フィリピン・バスケットボールリーグ」を創立するなどバスケットボール界に携わっています。

さらにパッキャオは俳優としても活躍

映画のエキストラなどから俳優のキャリアをスタートし2005年12月には初の主演映画「Licensed Fist」が公開

その後も「Son of Commander」「Wapakman」など複数の主演映画が公開されます。

2012年には初のハリウッド映画「Brass Knuckles」で悪役を演じ、2015年にはパッキャオ自身の幼少期から最初の世界王者になるまでを描いた映画『キッド・クラフ〜少年パッキャオ』が公開され、この作品は第28回東京国際映画祭のフィリピン映画特集「CROSSCUT ASIA」部門にも出品されました。

パッキャオは政治家としての顔も持っています。

2007年に南コタバト州地区1区から立候補。

当選には至らなかったものの、2010年5月の統一選挙で下院議員選に再び立候補することを発表。

経済的にも政治的にも強い基盤を持つロイ・チオンビアン氏に圧勝し、ついに議員としてデビューします。

その後も2013年、2016年と党籍変更なども行いながら出馬し、2022年にはなんと大統領選挙にも出馬しました。

結果は落選に終わったものの、フィリピンの英雄と言われているだけあり、人気や人脈は確かなようですね。

このように、パッキャオはプロボクサーだけでなく、政治家、プロバスケットボール選手、俳優とさまざまた分野で活躍しています。

まとめ

フィリピンの英雄、マニー・パッキャオの凄さについて、戦績や年収、ファイトスタイルなどを徹底解説しました。

改めて調べてみると、パッキャオの凄さがよくわかりました。

引退後もエキシビションで様々な試合に出ているマニー・パッキャオ。

これからも格闘技ファンを楽しませてくれそうですね。

 

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