2019年3月18日、俳優の萩原健一さんが死去されました。
死因は長らく闘病していたGIST(消化管間質腫瘍)のため。
一体GIST(消化管間質腫瘍)とはどんな病気なのでしょうか?
発病の原因や生存率・治療法などを調べてみました。
萩原健一が死去
萩原健一さんの死去は、2019年3月28日22時30分後ごろに報じられました。
長らくGIST(消化管間質腫瘍)の闘病との闘病生活を送っていましたが、容体が急変し26日午前10時30分ごろに亡くなられたそうです。
俳優萩原健一(はぎわら・けんいち)さん(本名・萩原敬三)が26日午前10時30分に都内の病院で亡くなったことが28日、分かった。
所属事務所によると、萩原さんは11年から、GIST(消化管間質腫瘍)を患っており、闘病してきたという。容体が急変し、帰らぬ人になった。
出典:日刊スポーツ
ドラマ「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」などに出演していた昭和の名優がまた一人亡くなってしまいました。
萩原健一の死因・GIST(消化管間質腫瘍)とは?
GIST(消化管間質腫瘍)とは、胃や小腸などの消化管の壁にできる悪性腫瘍の一種。
『GIST』という呼び名は名将は消化管間質腫瘍を示す英語Gastrointestinal Stromal Tumorの略で、『ジスト』と読みます。
悪性の腫瘍とはいえ厳密には胃がんや大腸がんとは異なりますが、発病後の厳しさなどにおいては悪性の癌と変わらない、とも言われています。
GISTは「癌」ではありませんが、「肉腫」という「がん」なのです。
~中略~
術後などによく担当医から、「大丈夫、癌ではありませんでしたよ。」と言われ、安心してしまった方もおられると思います。ですが実はGISTも悪性の場合があります。予後の厳しさにおいては悪性の癌と何ら変わりないということも知っておいていただきたいと思います。
出典:GIST患者のための情報ページ
萩原健一の死因・GIST(消化管間質腫瘍)の原因や生存率・治療法は?
萩原健一の死因・GIST(消化管間質腫瘍)の原因や生存率・治療法はどのようなものがあるのでしょうか。
まずGIST(消化管間質腫瘍)の原因についてですが、細胞の増殖に関わるたんぱく質の異常が挙げられます。
遺伝子の突然変異によってたんぱく質に異常が起こり発病すると言われていますが、なぜこのような突然変異が起こってしまうのかは定かではありません。
遺伝や生活習慣などが予防法としては一般的ですが、直接の原因ではないと言われています。
治療法として手術による腫瘍の切除か、抗がん剤による薬物療法があります。
基本的には手術が適用されるようですが、切除ができない場合や再発のリスクが高いと判断される場合は、薬物療法が用いられるようです。
生存率に関しては以下の情報があります。
腹腔内の他の肉腫と比較して、GIST患者の手術単独後の生存率は良好である。
TKIが使用される以前に実施された、200人の患者を対象とした1件のレトロスペクティブ研究において、原発GISTで肉眼的病変を完全切除された患者(N = 80)の疾患特異的5年生存率は54%で、生存を予測した因子は腫瘍径であった;全疾患特異的5年生存率は35%であった。TKI使用以前の他の研究でも、GISTを完全切除された患者に対して40~63%の5年生存率が報告された。
出典:がん情報サイト(消化管間質腫瘍の治療(PDQ®))
一般的は他の腹腔内の他の肉腫と比べると、生存率は高いようです。
しっかりと医師と治療法やリスクについて話し合い、納得したうえで治療を受けることで生存率も高めることができると思われます。
まとめ
以上、萩原健一の死因GIST(消化管間質腫瘍)とはどんな病気なのか、原因や生存率・治療法などについて調べてみました。
予後の厳しさにおいては悪性の癌と何ら変わりないという情報もある通り、非常に苦しい病気であることは間違いありません。
予防や検診などをしっかり受け、病気のリスクを減らすことが大事ですね。
萩原健一さんのご冥福をお祈りいたします。
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