アマチュア選手を統括する「日本ボクシング連盟」の山根明会長に今、注目が集まっています。
山根明会長による助成金の流用や審判への不正判定の強要、パラハラ、過剰接待などが問題となり、全国333人の有志が「日本ボクシングを再興する会」を立ち上げ、助成金の流用を含む12項目の不正を列挙した告発状を提出しました。
山根明会長に対しては「退会要求書」を募り、辞任を求めています。
連盟はこれに対し助成金の不正流用については「遺憾ながら、これは事実」と認めたものの、不正審判や過剰接待などは否定しており、山根明会長も辞任については否定しています。
レスリング界やアメフト界に続き今回はボクシング業界にメスが入る形となりましたが、渦中の山根明会長とはどのような人物なのでしょうか?
調べてみたところ、山根明会長の経歴の他に、息子の情報やオリンピック金メダリストの村田選手との関係について色々と情報が出てきましたのでご紹介します!
ボクシング連盟の山根明会長の経歴は?
まず山根明会長の写真がこちらです。
なんというか、見た目は完全に怖い人ですね。。(笑)
山根明会長は1939年生まれの現在78歳。
アマチュアボクシング日本代表監督を19年間務めた後、1994年から2002年までAIBA(国際ボクシング連盟)常務理事に就任。
2010年にJABF(日本アマチュアボクシング連盟)副会長に就任、そして2011年より日本ボクシング連盟の会長を務めています。
現在は終身会長という役職になっており、他にも強化委員会会長、ナショナルチーム監督、アジアボクシング連盟常務理事という役職も兼任しています。
また2018年4月より、悪質タックル問題で話題となった日大の危機管理学部の特任教授にも就任しているようです。
ボクシング連盟会長としての手腕や実績は確かなようで、『選手が主役』をモットーにプロ選手とアマチュア選手の交流を解禁させたり、国際試合に選手を派遣させ経験を積ませたりと、様々な改革を行っていました。
特にプロとアマの垣根を取り払ったことは日本ボクシング界全体のレベルアップにもつながり、これらの功績は高く評価されています。
ですが同時に連盟の私物化や独裁的な手法、不正疑惑は常に付きまとっていました。
有名なものに「奈良判定」というものがあります。
山根明会長はもともと奈良県連盟の会長を務めていたのですが、奈良県の選手が試合をする際強引に審判の入れ替えを行い、奈良県の選手を勝たせるよう審判に指示していたというもので、本人は否定していますが疑惑は非常に強まっています。
今回の告発もそうですが、強い権力を手にし長い間その地位にい続けるとだんだんと傲慢になり、権力を振りかざすようになってしまうのでしょうか。
ボクシング連盟の山根明会長の息子は?
山根明会長の独裁者ぶりを表すエピソードの一つに、息子に関することがあげられます。
山根明会長には山根昌守さんという息子さんがいるのですが、父親と同じボクシング連盟に所属し、以下の役職についています。
- 副会長 兼 専務理事代行
- 女子ボクシング委員会副会長(相談役)
- アンダージュニア(UJ)委員会委員長
- 専門委員会特別強化執行役
副会長や各委員会の委員長など、重要なポストについていることが分かりますね。
さらに山根昌守さんは、村田諒太選手のロンドンオリンピックで金メダルを賭けた決勝戦のセコンドを務めていました。
これだけなら特に何も問題無さそうな気がするのですが、なんと山根昌守さんはボクシング未経験の素人だったのです。
元々大阪でアメ車専門店を経営していたようで、当然、セコンドとしても経験もありません。
しかも本来は別の方がセコンドにつく予定だったのを、山根明会長の鶴の一声で直前に息子の山根昌守さんに変更されたとのこと。
セコンドとは試合中選手に付き添い、インターバル中に傷の手当やアドバイスを行い、場合によっては試合を終了させる権限を持つ、重要なサポート役です。
当然自身も選手として戦った経験を持つ人物が務めるのが一般的で、出場選手と信頼関係を築けていることも大切です。
ましてやオリンピックの金メダルがかかった試合となればセコンドとしての経験や実績がある人物でないと務まりません。
にもかからわず試合直前に未経験の素人にセコンドをやらせるなど、普通に考えたらあり得ない話ですね。
さらに山根明会長は村田選手に対し「決勝のテレビに出るためにセコンドにする」とハッキリ言ったそうで、日本中が注目している試合で自分の親族を関わらせ、金メダルという栄誉に一枚噛もうという魂胆だったようです。
職権乱用も甚だしいエピソードですね。
さらに山根昌守さん自身の言動もかなり問題があったそうです。
村田選手の隣の部屋で夜中まで騒いだり、試合中もルーティンを乱したりと、もはや嫌がらせや妨害と言えるレベルの言動を繰り返していたそうで、村田諒太選手は激怒していたのだとか。
素人がセコンドに就くというだけでも異例なのですからせめて村田選手の邪魔にならないよう大人しくしておけばいいものを、そういう気づかいとは無縁の人物だったようですね。
結果的に村田選手は試合に見事勝利し金メダルを獲得しますが、もし負けてしまっていたらどうするつもりだったのでしょうか。。。
ボクシング連盟の山根明会長と村田諒太の関係!
ボクシング連盟の山根明会長に対し、村田諒太選手は自身のFacebookで下記のように語りました。
「そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません。新しい世代に交代して、これ以上、自分達の顔に泥を塗り続けることは避けるべきです」
出典:村田 諒太 Ryota Murata Facebook
かなり明確に批判の意を示しています。
山根昌守さんの件など、金メダルがかかった大舞台で好き勝手やられたのだから当然といえば当然ですね。
これ以外にも最も間近で山根明会長の横暴や職権乱用を目の当たりにしていたのでしょう。
しかも村田選手がプロに転向しようとすると、山根明会長は自身が関係する新プロ団体への参加を求め、これを断られると激怒し一度は村田選手に追放処分を下すまでに至りました。
最終的にはプロ側が連盟に対し高額の寄付金を納める形で収まったのですが、こういった経緯から「悪しき古き人間」と糾弾するに至ったようです。
村田選手のこの声明に対し山根明会長は「村田君は1人でメダルを取れる力はありません」「生意気だ」などと反論していましたが、どちらに非があるかは明確ですね。
まとめ
以上、最近話題のボクシング連盟、山根明会長について調べてみました。
調べれば調べるほど胡散臭いというか、人間性の問題のある人物だったと思われる情報がたくさん出てきました。
会長としての手腕は見事だったようですが、やはり権力に胡坐をかいて好き放題やってしまってはいけませんね。
「日本ボクシングを再興する会」は第二の告発状を準備しているとのことで、まだまだ山根明会長に関する情報は出てきそうです。
続報があり次第ご紹介します!
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