日本将棋界史上最年少の14歳でプロデビューし、その後驚異の29連勝を記録した天才棋士藤井聡太さん。
さらにそこから約1年半程度で七段に昇段し、七段昇段の最年少記録を更新するなどますます活躍を続けています。
現在まだ15歳の高校生ですが立派にプロ棋士として活躍しており、当然お金も稼いでいます。
そこで今回は藤井聡太さんの年収や賞金について調べてみようと思います!
藤井聡太の年収を予想!
プロ棋士の年収は基本給と対局ごと貰える対局料や賞金が基本となっており、他にはメディアの出演や講演会、指導料なども含まれます。
藤井聡太さんは現在あまりテレビ出演などはしておらず講演や指導もしていないようなので、基本給と対局料、賞金が主となりそうですね。
基本給
基本給はその棋士のランクによって決まります。
ランクは最高位の名人、続いてA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組とあり、それぞれ大体下記のように基本給が決まっています。
名人:約100万~200万
A級:約65万
B級1組:約50万
B級2組:約30万
C級1組:約20万
C級2組:約15万
これは対局などをしていなくても毎月入ってくるお金です。
会社員のようにどこかに出社する義務などはないため、極端な話何もしていなくても貰えるお金という事ですね。
名人になると100万以上!羨ましい!
・・・と思いがちですが、その枠はとても狭いです。
名人は1人、A級もたったの10名のみ。なかなか入れる枠ではありませんね。。!
ちなみに藤井聡太さんはC級1組(2018年6月現在)なので、基本給は約20万円ということになります!
意外と低い!と思った方も多いのではないでしょうか。
とはいえこの昇給は年に1度しか行われないもので、藤井聡太さんはまだデビューして1年半程度。
新人プロ棋士はC級2組から始まるので、順当に昇給を続けています。
藤井聡太さんはまだ中学生だった2018年2月1日にC級1組にあがっており、中学生のC級1組昇級は史上初だったそう。
きっと年度末にはまた昇給するのでしょう。
しかもA級の棋士や竜王・羽生善治さんにも勝利経験があるため、実質の実力は既にA級といってもよいと思います。
まあ現在高校1年生であることを考えると、毎月基本給20万でも十分スゴイですしね。
対局料
対局料はその名の通り、対局する度に支払われるお金です。
なのでたくさん対局すればそれだけお金になるという事ですね。
藤井聡太さんの公式戦成績は2018年5月18日のデータで76勝12敗となっているので、全88戦行っている事になります。
ですが個人の対局料は上位ランキング者以外は公表されていないため、藤井聡太さんが一局毎にいくら稼いでいるかは正確には分かりません。
ですが田丸昇さんという現役プロ棋士の方の予想では、700万程度ではないかという事でした。
田丸昇さんは、日本将棋連盟出版部が発行する将棋専門の月刊誌『将棋世界』で元編集長を務めており、現九段の現役プロ棋士です。
現役のプロで専門誌の編集長も務めていた方の予想ですから、信憑性は高そうな気がしますね。
賞金
公式戦の賞金は、昔からある7大タイトル戦と呼ばれる有名なものがあり、2017年に叡王戦が加わり現在は8タイトル戦と呼ばれているものがあります。
それぞれ賞金は下記の通りです。一部は非公表のため推測となります。
- 竜王戦:4200万円
- 名人戦 : 2000万円
- 叡王戦 : 2000万円
- 王位戦 : 1000万円
- 王座戦 : 800万円
- 棋王戦 : 600万円
- 王将戦 : 300万円
- 棋聖戦 : 300万円
またそれ以外にも以下の有名な公式戦があります。こちらも一部推測額となります。
- 朝日杯将棋オープン戦:750万円
- NHK杯戦:500万円
- 銀河戦…非公開
- JT杯将棋日本シリーズ:500万円
- 新人王戦:200万円
この中で藤井聡太さんは2018年に2月に朝日杯将棋オープン戦で羽生善治さんを破り優勝しています。
そのため賞金750万円が藤井聡太さんに入ることになります。
藤井聡太の年収はいくら?
ここまでの話をまとめると、基本給+対局料+賞金が藤井聡太さんの大体の年収になりますね。
基本給が20万×12カ月、対局料が推定700万、朝日杯将棋オープン戦の賞金が750万円なので、、、
240万+700万+750万 = 1690万
くらいでしょうか??
スゴい金額!
しかも藤井聡太さんはまだ高校一年生!とんでもないですね!
これから対局数や賞金は増えるかもしれないですし、最終的には2000万以上はいくのではないでしょうか??
さすが天才棋士って感じですね!
プロ棋士の給料はどこから出る?
これまでプロ棋士の給料体形をもとに藤井聡太さんの年収を予想してきましたが、そもそもこれらの給料は誰が支払っているのでしょうか?
野球やサッカーのように沢山のお客さんがチケットを買って会場に来るわけでもないので、不思議ですよね。
気になって調べてみたところ、どうやら新聞社がスポンサーとなってお金を出していることが分かりました。
読売新聞社、毎日新聞社、朝日新聞社、産経新聞社、日経新聞社といった各新聞には、必ず将棋のコンテンツが掲載されています。
最近の若い人は新聞などあまり読まないと思いますが、昔からタイトル戦の情報や各対局の棋譜が毎日載っており、永続的に需要があるコンテンツなんですね。
この棋譜目的で新聞を購読している方も一定数おり、将棋が盛り上がるとその分新聞が売れるためプロ棋士の方々は新聞の宣伝活動も兼ねているという側面があるようです。
新聞と将棋の関係は実は非常に古く初めて新聞に将棋欄が載ったのは1899年(明治32年)と言われています。
なんと100年上に渡り、新聞社と将棋界はお互いに支えあってきたようです。
ちなみに各タイトル戦のスポンサー新聞社は下記の通りです。
竜王戦:読売新聞社
名人戦:毎日新聞社、朝日新聞社
王位戦:北海道新聞社、中日新聞社、西日本新聞社、神戸新聞社、徳島新聞社
王座戦:日本経済新聞社
棋王戦:共同通信社
王将戦:スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社
棋聖戦:産業経済新聞社
まとめ
以上、藤井聡太さんの年収予想と、プロ棋士の給料体系やお金の出どころについてまとめてみました!
高校一年生にしてものすごい年収を稼いでいることが分かりました。
将棋界の記録を次々塗り替えている藤井聡太さんですので、これからも活躍に期待したいですね!
コメントを残す