カメラを止めるな!盗作騒動の経緯や詳細をどこよりも詳しく解説!

2017年製作・公開された映画『カメラを止めるな!』。

徹底的な低予算で無名の俳優・女優を起用したにもかかわらず、SNSなどの口コミで話題となり同年を代表する大ヒット映画となりましたね。

そんな『カメラを止めるな!』ですが、公開からしばらくたった後盗作疑惑が出たことでも話題となりました。

当初は映画の大ヒット中ということもありかなりの大騒動となりましたが、結局『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動はどうなったのでしょうか?

一部では『既に解決した』という噂や『金目当ての騒動だった』という情報もありますね。

そこで今回は改めて映画『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動の経緯や詳細を詳しく解説します。

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『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動まとめ!

『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動の経緯

カメラを止めるな!に盗作・パクリ疑惑が出てきたのは、映画が徐々に話題となり、テレビなどでも紹介され始めた2018年8月頃の事

『PEACE』という劇団の主宰を務めていた和田亮一氏という人物が、『本映画の著作権は自身と劇団側にある』と週刊誌に告発したことにより話題となりました。

和田亮一氏の主張によると、この『PEACE』が2013年に公演した『GHOST IN THE BOX!』という舞台と、『カメラを止めるな!』の構成や伏線の回収方法などが酷似しているとの事。

「構成は完全に自分の作品だと感じました。この映画で特に称賛されているのは、構成の部分。前半で劇中劇を見せて、後半でその舞台裏を見せて回収する、という構成は僕の舞台とまったく一緒。前半で起こる数々のトラブルをその都度、役者がアドリブで回避していくのもそう。舞台が廃墟で、そこで、かつて人体実験がおこなわれていたという設定も一緒ですし、『カメラは止めない!』というセリフは、僕の舞台にもあるんです」
出典:週刊FLASH 2018年9月4日号

また実際に『カメラを止めるな!』の監督である上田利治監督はこの元ネタと言われている舞台を観ており、インスパイアされたことを公表して居ました。

2014年に「PEACE」は解散してしまうのですが、上田利治監督はその後「PEACE」の元劇団員のB氏と接触を図っており、この元ネタの舞台の映画化を脚本家のA氏という方に依頼しています。

結果、A氏は脚本を書かなかったそうですが、上田利治監督は元ネタの舞台の映画化を諦め切れず、元劇団員のB氏に度々交渉を続けたそうです。

その結果2017年に映画『カメラを止めるな!』が公開されたのですが、この元劇団員のB氏はあくまで劇団の一員であり、元ネタの舞台に関しては何も権限は持っていない方でした。

「Bに伝えたことで、映画化の許諾を取ったつもりだったのでしょうか。上田監督は大幅にAの脚本を書き直したことで、『これは自分のオリジナルストーリー』と主張していますが、構成や大まかな設定部分は完全にそのまま。公開当初のクレジットにAとBの名前こそ入っていましたが、原作の表記や劇団名、作品名は入っていません」(和田氏)
出典:週刊FLASH 2018年9月4日号

本来権限を持っているはずの劇団主催者・和田亮一氏には何も許可をとらないまま映画が完成・公開。

事後報告の形で連絡はあったものの、制作過程において許諾をとるような手続きは一切なかったと言います。

クレジットにA氏・B氏の名前はあるものの、元ネタの舞台や劇団名については一切記載がなく、『完全オリジナルストーリー』として公開されたことに和田亮一氏は憤り『著作権侵害』を訴えることとなりました。

『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動を受けて

しかしこの盗作疑惑の告発を受けて、上田監督側は『著作権侵害』の認識は無いと回答

「弊社といたしまして、本映画において舞台(『GHOST』)に対する著作権侵害がなされている認識はございません。
また、本映画のクレジット表記方法をはじめ、本映画の製作、上映にあたり、確認・協議すべき事項についても舞台の関係者の方々と都度協議をし、ご納得いただいております。
また、そのほかの条件や今後の対応に関する協議についても、現在、舞台の関係者の方々と進めさせていただいております」
出典:週刊FLASH 2018年9月4日号

双方の意見は真っ向から対立。

結果、弁護士を介在させての訴訟問題となりました。

その後は元ネタの舞台の映像化が決まるも、和田亮一氏からの申し出により発売一か月前に突然の中止。

理由を『映画との問題を解決してからにする方が良いのではないかと協議を重ねた結果』などとし、若干泥沼の様相を呈していきます。

その後続報はありませんでしたが、2018年11月30日、和田亮一氏が自身のTwitterを更新し、『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動について日米の弁護士チームと共に引き続き協議中であることを報告。

上田利治監督側も2019年1月掲載の週刊誌の取材にて、本件についてはまだ決着がついていないので一切回答できないという旨を発表していました。

 そして原作の盗作騒動にまで発展……。
「それについてはまだ終わっていないので一切お答えできないんです……。でも、長い人生の中でいずれは今までのように回収できる時が来るんじゃないかと思います」
出典:日刊ゲンダイ

『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動は解決した?

しかし2019年2月27日、『カメラを止めるな!』を製作した「ENBUゼミナール」が公式サイトで『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動が解決した旨を発表しました。

上田監督が和田亮一氏主宰の劇団の舞台を観て着想を得た上で監督自身のアイデアを盛りこんだと説明し、今後は『「共同原作」として、和田亮一氏と上田慎一郎氏の2人の名前をクレジットに入れる』ことで事態は収束したと言います。

クレジットを共同原作に変更することは『和田氏と上田監督それぞれのオリジナル性をお互い尊重する気持ちを汲んだ』との事。

以下、公式サイトより抜粋。

「カメラを止めるな!」(以下「本映画」といいます)は、かねてよりお伝えしてきました通り、和田氏を代表著作権者とする舞台「GHOS IN THE BOX!」より、上田監督が着想を得て企画・製作したという経緯がありました。
一方、本映画製作においては上田監督によるオリジナルのアイデアを盛りこみ、上田監督自身による脚本、撮影、編集という形で製作を進めておりました。
これらの事を踏まえ、本映画のクレジットは、和田氏と上田監督それぞれのオリジナル性をお互い尊重する気持ちを汲んだ内容としております。
出典:カメラを止めるな!公式サイト

長らく動きが無いままの突然の事態収束

示談金や賠償金の支払いなどがあったのか、それともクレジットを共同にしただけで解決したのか、上田監督に盗作の意思はあったのか、などさまざま疑問は残りますが、騒動当初は公開中止や映像化の中止などの危険があったことを考えると、円満に解決したと言って良いかもしれませんね。

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『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動は金目当て?

こうして一旦は無事解決を見た『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動ですが、告発をした和田亮一氏は金目当てだったのでは?という声もあります。

というのも、和田亮一氏は『カメラを止めるな!』が公開された当初は作品を何度も鑑賞し、かなりの高評価をしていたのです。

『命を与えられてて、本当にうれしかった』『いいものはシェアしたい』など、自身の舞台が元ネタにされたことを当初は好意的に綴っていた和田氏。

上記ツイートからは少なくとも7月14日までは楽しんで映画を見ていたことが伝わります。

にもかかわらず、8月突然盗作騒動を起こし、訴訟準備中であることを発表しています。

弁護士に、双方の作品を見比べてもらったうえで相談したところ、類似点の多さや、Aの脚本をもとに書き直したものであるのに原作の表記がないこと、原作者である僕やAの許諾を取らなかったことなどから『これは著作権の侵害だ』と。現在、訴訟の準備を進めています」
出典:週刊FLASH 2018年9月4日号

そのため、『予想以上に映画が大ヒットしたため、訴訟を起こし賠償金などを得ようとしたのでは』と疑惑を向けられています。

和田氏の主張を大まかに分けると、『作品の構成や設定が自身の舞台と酷似している事』、『映画のクレジットに自身や劇団、元ネタの作品の名前がない事』の2点。

正直、上記の点なら作品を一度見ればわかることだと思うのですが、なぜ最初は好意的に見ていて、突如として訴訟問題になったのか。。

その経緯は明らかにされていませんが、この情報だけを見ると『金目当て』と捉えられても仕方ないもしれませんね。

まとめ

以上、映画『カメラを止めるな!』の盗作疑惑騒動の経緯や詳細を詳しく解説しました!

異例の大ヒット映画となった『カメラを止めるな!』ですが、その制作経緯や公開後はかなり色々な問題があったようです。

紆余曲折あったものの一旦は解決を見た『カメラを止めるな!』盗作疑惑騒動。

作品の内容は素晴らしいので、騒動の事は忘れて素直に楽しみたいですね!

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